絶対日記『REWRITE』
「大原友美がお前を殺そうとしたときだって、三富千里が助けたやろ?あれは、俺が日記で、三富千里に助けさせた。全て、シナリオ通りや。あのとき、実際お前は死んだんとちゃう。三富千里が、身代わりになったんや。大原友美が言うてたのは…多分生き返したんやろうっていう、推測や」

「……」

「三富千里は死んでも、日記の力で生き返るからな。なんとでも、なる」

「麗菜…」

「お前からは、どうしても殺さんと日記帳を手に入れなあかんからな。やから、追加ルール作ったりしながら、日記帳を手に入れる方法を考えてたんや。でも…完敗やな」

麗菜がそう呟いたそのとき、たった今麗菜が負けた事を思い出す。

「あ……」

息が荒れる誠。


……まてよ。麗菜が負けた。と、言うことは……


「麗菜!立て!」

「何や?」

「かかってこい!俺を倒せ!」

突然、叫ぶ誠。

「ほら、どうしたんや!かかってこいや!」

その言葉を無視して、俯いて座る麗菜。

「おい、聞いてるんか!まだ、勝負は終わってないやろ!早く!かかってこい!」

「アホ。もう、勝負はついた」

「ついてないわ!わかってんか!お前、このままやと死ぬんやぞ!」

「わかってないのはお前やろ、誠!俺が勝ったら、お前が死ぬんや!」

「そんな事わかってるわ!だから、俺を殺したらええやんけ!」

「そんな事、できるわけないやろ!」
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