絶対日記『REWRITE』
再び、麗菜の日記帳を見る誠。確かに、誠が書いている。誰かが真似たのか…そうとは思えなかった。

「どういう事や!俺、書いてへんぞ!」

頭を抱え、叫ぶ誠。

「何や、これ…何やねん、これ!」

わけがわからない誠。他の日記帳も取り出し、ペラペラとページをめくった。

「ハァ、ハァ…」

再び、息が乱れてくる。ページをめくる手が、震えているのがわかった。

「……」

何を見たいのか、何を確認したいのか、自分でもわからない。しかし気が気でない誠は、とにかく日記帳のページをめくった。そのときだった。

「うっ…うっ……」

泣き出してしまう誠。自分の日記帳を見てしまった。その字体と、麗菜の日記帳に書かれた字体が、全く同じだったのだ。


……やっぱり、これは俺が書いたもの……


「そんな…そんなわけ、あるか!」


……誰かが…きっと誰かが、俺に書かせたんや!


そう強く思った瞬間、それはあり得ないものだと気づいた。日記帳は、全部で4冊しかないと麗菜が言っていた。つまり、千里と友美がいない今、誰も誠を日記で操る事はできないはずだ。

「もう、わからん…わからん……」

麗菜の『4冊しかない』という言葉を信じるのか、それとも、もっと日記帳が存在するのか…誠は、何を信じればよいのかわからなかった。

そのときだった。
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