絶対日記『REWRITE』
誠は、あっという間に取り押さえられた。

「南原誠、確保しました」

「痛てててて!何や、何や?!」

そのとき、ゆっくりと刑事らしき人物が部屋に入ってきた。

「南原誠やな?中田麗菜殺害の容疑で、逮捕する」

「は?」

「連行しろ」

「ちょっ…ちょっと、待て!殺害の容疑やと?」

慌てて弁解する誠。

「とぼけるな。中田麗菜殺害の凶器には、君の指紋がベッタリと付着していた」

「え?凶器?」


……何や、これ…どういう事や……


そのとき、誠の日記の張り付いていたページの、最後の欄に目がいく。




9月20日 予想日記
俺は麗菜殺害容疑で逮捕される。その残虐な殺し方から、死刑の罪になる。

「は?そんな……」

急に、暴れ出す誠。

「ちょっと待て!意味わからんわ!」

叫ぶ誠に耳をかさず、外へと連行する警官たち。

「何があったんや!何があったんや、昔の俺!」

涙を流しながら叫ぶ誠。

「なんで、昔の都合で死ななあかんねん!」


嫌や…


嫌や……


嫌や!
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