絶対日記『REWRITE』
絶望
体育が終わると、誠は教室に帰ってきた。すると麗菜が一人、電気のついていない教室にポツンと座っていた。
「おう麗菜、もう昼寝終わり?」
「お、誠か。まぁな」
「ってゆうかお前、電気ぐらいつけろや」
「あぁ…」
誠は黒板の横にあるスイッチに手を伸ばすと、パチッと押した。教室の電気がピカピカとついた。
「あ?麗菜?どうしたんや?お前、元気無くなっとるやんけ。体調でも悪いんか?」
誠は心配して麗菜の所に行くと、顔色を窺がった。
「うるさいわボケ!」
そのとき、麗菜に突き飛ばされてしまった。突然の麗菜の行動に、驚く誠。
「痛っ!何すんねんコラ!」
「お前うるさいんや!」
「何やねんその態度!心配したってるんやろが!」
誠は麗菜に近寄り、胸ぐらをつかんだ。
「あ?お前、ケンカする気か?退学やぞ?」
「ってゆうか、何でいきなり怒るねん!」
「うるさい。ケンカやる気か?」
「チッ!」
誠は麗菜の机を思い切り蹴ると、自分の席に座った。
……何やねんこいつ…何でいきなりこんな態度とるねん…俺が何かしたか?めっちゃムカつくわ…