絶対日記『REWRITE』
刑事が誠の顔を見た。

「刑事さん……お父さんって、どんな風に殺されたんですか?」

「……君は、深く知らない方がいいと思います」

「教えてください。知る権利があります」

「でも…」

「刑事さん!」

戸惑っている刑事に、秋子は小さくゆっくりと頷いた。説明してもよいと言う合図だろう。

「……刃物で、何度も何度も刺されたんだ」


誠は心臓がドクンとした。

「……何回位?」

誠は震える声で聞いた。

「そんなことを聞いてどうするんだ?」

「ええから!教えろ!」

誠は立ち上がり、刑事に怒鳴った。

「誠!刑事さんに向かって……」

秋子が誠を制する。それでも誠は刑事の目をじっと見つめた。

「……わかりました。厳密にはまだわからないが…おそらく、約50回前後です……」

「50……回………」

その言葉を聞いた瞬間、誠の表情は凍りついた。

……間違いない…お父さんや……麗菜をひいた奴は、お父さんやったんや……

「南原秋子さん、誠君、これから署に同行してもらってもいいですか?辛いと思いますが、一刻も早く犯人が見つかるように、お話を伺いたいんですが……」

「うわぁぁあ!」

誠は頭を抱えて叫んだ。
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