絶対日記『REWRITE』
「誠君?どうしたの?元気ないね」
「日記のせいで…俺のせいで、大事な人を、二人も失ったねん……」
「え……」
「麗菜と……お父さん……」
「そっか……。日記の使い方には気をつけてね。私も、日記でお母さんを失ったの…」
「え?千里ちゃんも、日記で?」
「うん。そのときは…凄く日記を恨んだよ。でも、日記を書くのをやめちゃいけないよ。それだけは気をつけてね。ルールは絶対破っちゃダメ。最初は辛いと思うけど、書き続けて。日記帳は上手く使えば最高の物だよ」
「そうやな…ありがとう。日記は悪くない…俺が……俺が、この手で書いたんや…俺が全部やったことや……俺が悪い…」
「…そんなに自分を責めないで。明日、学校来れる?」
「明日は、さすがに無理やわ…」
「…そうだよね。そんな気分じゃないよね」
「…まぁ、またあさって行くわ」
「わかった。じゃあまたあさってね」
「うん、ありがとう」
電話を切ると、誠はしぶしぶ日記帳を広げた。
9月9日 予想日記
朝起きて、気晴らしにパチンコに行く。15万勝つ。
「これでええか……」
「日記のせいで…俺のせいで、大事な人を、二人も失ったねん……」
「え……」
「麗菜と……お父さん……」
「そっか……。日記の使い方には気をつけてね。私も、日記でお母さんを失ったの…」
「え?千里ちゃんも、日記で?」
「うん。そのときは…凄く日記を恨んだよ。でも、日記を書くのをやめちゃいけないよ。それだけは気をつけてね。ルールは絶対破っちゃダメ。最初は辛いと思うけど、書き続けて。日記帳は上手く使えば最高の物だよ」
「そうやな…ありがとう。日記は悪くない…俺が……俺が、この手で書いたんや…俺が全部やったことや……俺が悪い…」
「…そんなに自分を責めないで。明日、学校来れる?」
「明日は、さすがに無理やわ…」
「…そうだよね。そんな気分じゃないよね」
「…まぁ、またあさって行くわ」
「わかった。じゃあまたあさってね」
「うん、ありがとう」
電話を切ると、誠はしぶしぶ日記帳を広げた。
9月9日 予想日記
朝起きて、気晴らしにパチンコに行く。15万勝つ。
「これでええか……」