絶対日記『REWRITE』
異次元
9月10日。
夢を見た。
(おめでとうございます、211番台、ラッキーチャンススタート致しました!)
(おっしゃ、きた!)
(おめでとうございます、5番台、ラッキーチャンススタート致しました!)
(おぉーきた、きた!15万勝ちや!)
誠は目を覚ました。
「あ、夢か……こんなときにパチンコの夢見るなんて……」
そう思いながら、起き上がって何気なく机の上を見た、そのときだった。
「……何これ?」
机の上には、壱万円の束が置いてあった。
「……え?」
丁寧に指で弾いて数えると、15万円だった。
「え?何で?」
そのとき、日記に書いたことを思い出した。
……あ!俺、パチンコ行って15万勝つって書いたのに、行ってない!まさか、このお金……