絶対日記『REWRITE』
「せやから、お前のせいちゃうって」

「いや、俺や……俺があんなことせぇへんかったら……麗菜があんな時間に帰ることなかったし、車にもはねられへんかったし……」

「ちゃう!俺や。俺のせいなんや。日記に書いたからや……」

「え?どういう意味?」

「……とにかく、田島は悪くない。悪いのは…俺や。お前は、あんまり気にすんな…」

「……」

「まぁ、終わったことを嘆いてもどうにもならんやろ!しゃーないって」

誠は田島の肩をポンと叩きながら言った。その言葉は半分、自分に言い聞かせているようだった。




学校が終わると、校舎を出て麗菜が死んだ場所に向かった。そこに着くと、両手を合わし、麗菜に心を込めて頭を下げた。そのとき、再び大粒の涙が頬を這った。

「麗菜……ごめんな……」

誠はボソッと口にすると、自転車置場に向かって歩きだした。誠は家に着くと、精神的にまいっていたせいか、すぐに眠ってしまった。




9月11日。

誠は制服に着替え自転車にまたがると、学校に向かった。

「……あかん!ずっとくよくよしても、終わったことは仕方ない!前を向こう!」
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