絶対日記『REWRITE』
誠は教室の前で大きく深呼吸をすると、気持ちを切り替えた。そして、教室の扉を開いた。

「おはよーう!」

と、教室に入った。その瞬間、誠は凍りついた。そこには、あるはずのない姿があった。

「おう誠、おはよう」

「……え?」



そこには、麗菜の姿があったのだ。

「れ……麗菜……」

「お?何や?何でそんなに驚いとんねん?」

「お前……本物か?本物の麗菜か?」

「本物以外に誰がおるんや」

「だって…だってお前、交通事故で…」

「は?何が?」

「交通事故で死んだやんけ!」

「はぁ?お前、夢でも見とんのか?死んでて、何で今ここにおるねん」

「麗菜……麗菜!よかった……死なんかったんや……」

誠は嬉しさのあまり、涙が溢れた。

「な、何や、何や?!何で泣くねん?」

「麗菜……俺ら、親友やでな?」

「何いきなり恥ずかしいこと言うとんねん……おう、一応な」

麗菜はテレながら言った。

「よかった…ホンマによかった……」

「誠、お前病院行った方がええんとちゃうか?」

「何でやねん、親友が生きてたんやぞ?泣くほど嬉しいに決まっとるやんけ……」

「生きてたって……何が?」

「え?だって、お前交通事故で…」

「は?お前さっきから言うてる、交通事故って何や?夢の話か?」

「……え?お前、車にひかれたやろ?」
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