絶対日記『REWRITE』
誠は急いで着信履歴から千里に電話をかけた。

……とりあえず、千里ちゃんに聞いてみよう!

そのとき、受話器の向こう側から驚くべき返事が返ってきた。



『この番号は、現在使われておりません』



「……は?」

わけがわからなくなった誠は、とりあえず麗菜に聞く事にした。

プルルルル、プルルルル……

「もしもし?」

「麗菜?千里ちゃんの番号、わかる?」

「わからん」

「どこに転校したん?」

「忘れたけど……沖縄やったんちゃうかな?誠、忘れたんか?日記の書き方教えてもらっといて、あっさり忘れんなよ」

「日記?……あ!日記や!」

誠は電話を切ると、自分の部屋に走った。

……日記や!そう言えば、今日の分の予想日記、書いてない!

誠は千里の言っていた『ルールを破るな』と言う言葉を思い出した。

……ルールに、『明日の日記を書き忘れないこと』って書いてた!それで世の中がおかしくなったんや……絶対そうや!やっば!

誠は部屋に着くと、机の棚を見た。

「あれ……日記帳が無い……」

いつも置いてあるはずの所に、日記帳が無かった。

「お母さーん!」

「何ー?」
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