絶対日記『REWRITE』
「机に置いてあった日記帳、いじってない?」

「いじってないよ」

やばい……

そのとき、携帯電話が鳴った。

プルルルル、プルルルル!

「うわ!びっくりした…あ、麗菜…何やろ……」

誠は携帯電話の通話ボタンを押した。

「もしもし、誠?いきなり電話切るなよ」

「ごめん、今取り込んでるから、後にしてくれへん?」

「お前、千里ちゃんの番号、数学のノートにメモってたやろ?それ見たら、わかるんとちゃうん?」

「え……まじで?」

「まじでって……お前自分でメモってたやろ?もう忘れたんか?まぁ用はそれだけやから」

「麗菜、ありがとう!」

「お、おい……」

誠は電話を切ると、スクールカバンをひっくり返して数学のノートを探した。

「あった…あった!」

誠は数学のノートを見つけると、パラパラとめくった。すると最後のページに、『千里ちゃん、住所 沖縄県N市T町……、番号 090……』というメモがあった。

「これか!」

誠はすぐに携帯電話を開き、書いてあった電話番号を押した。

プルルルル、プルルルル……

「もしもし、三富です」

「千里ちゃん!」

「その声は……誠君?」
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