絶対日記『REWRITE』
「……嫌や……せっかくみんな生きてるんや…戻りたくない…」

「ダメだよ、そうしないと……」

「嫌や!」

誠は携帯電話を部屋の壁に投げつけた。

「何でやねん!」

誠はどうしたらいいのかわからなかった。

「何で俺ばっかりが辛い目に遭わなあかんねん……」

誠の目には涙が溢れた。

「もういい……麗菜…麗菜に会いたい……」

誠は何も考えず、涙を流しながら麗菜の家に向かった。

……麗菜……麗菜!俺は…俺が、お前を殺してしまったんや……。誰よりも大切な…お前を……

麗菜の家に着くと、チャイムを鳴らした

「はい、誰ですか?」

インターホン越しに、麗菜の声が聞こえた。

「麗菜、俺や。開けてくれ」

「お、誠か。ちょっと待っとけ、今行くわ」

しばらくすると、玄関から麗菜が出てきた。

「どうしたんや誠?」

「麗菜……久しぶりに、やろうや」

「え?何を?」

その瞬間、誠は麗菜の頬を目掛けて拳を繰り出した。拳は見事に麗菜の顔をとらえ、麗菜はその場に尻もちをついた。

「何をって、ケンカに決まってるやろうが!」

誠は続いて、倒れた麗菜を蹴ろうとした。しかし麗菜はサッと立ち上がり、誠の攻撃をかわした。

「何やねん、いきなり!」

「うるさい、かかってこい!」
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