絶対日記『REWRITE』
誠はもう一度麗菜の頬目掛けて殴りかかった。しかし、またもや避けられてしまった。

「どうした、麗菜?ほら、かかってこい!」

「くっ…」

麗菜は誠の腹部を蹴り上げた。

「うっ…」

誠はお腹を抱えて蹲った。

「どうしたんや、誠?」

「うるさい。今日は……お前とケンカしたい気分なんや……」

誠は急に立ち上がると、麗菜のあごを思い切り蹴った。麗菜は少しフラついたが、すぐに体制を整え、誠の腕をねじった。

「痛っ…」

「ホンマにどうしたんや、誠?俺、何か悪いことしたか?」

「お前は、何も悪くないんや……俺が悪い……」

「え?何言うてるねん、お前?」

「とにかく、どっちが強いか、ケリつけようや」

「どっちが強いかって…俺に敵うと思うか?ってゆうか、さっきから何言うてるんや、お前?全然意味わからんし、会話になってないぞ?」

「頼む…今日しかないんや……」

「え?どういう意味や?」

「とりあえず、今日だけ…今日だけ、俺のわがまま聞いてくれ…お前とケンカしたいんや!」

「…何があったんや?今日のお前、変やぞ」

「意味なんかない!お前がやる気ないなら、俺が一方的にやったる。殺されても文句言うなよ!」

「……しゃーないな」
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