絶対日記『REWRITE』
重大なことに気づいた誠は、先生に聞くことにした。誠は職員室に向かった。

「失礼しまーす」

職員室に入ると、進路相談をやった三橋が何やらプリントにマルをつけていた。

「三橋先生、それこないだの試験?」

「お、おぉ、南原か」

「俺、何点?ちょっと見せてや」

誠は三橋の持っているプリントを覗きこんだ。

「アホか、あかんわ」

三橋が慌てて手で隠す。

「それよりお前、何でこんなとこにおるねん?」

「あ、そうそう、先生、三富千里ちゃんの住所とかわかる?」

「あ?三富?何で?」

「ちょっと用事があって」

「ははーん」

「何やねん?」

「告白か」

「アホか」

誠は勢いよく三橋の頭を叩いた。

「痛!お前、教師に向かって暴力振るうなや」

「まぁええから、とりあえず住所教えてや」

「しゃーないなぁ……えーと、大阪府I市T町……お、学校のすぐ近くや」

「それは知ってる。具体的にや」

「わかったから、ちょっと待て。……ほらこれ、地図や」

と、コピーを取りプリントを渡す三橋。

「ふーん、ありがとう」

「南原、結局進路はどうするんや?」

「まぁ、また考えとく」

「お、おい……」
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