絶対日記『REWRITE』
「え?どうなってるねん…これ…」
誠はどんどんページをめくった。
9月7日
誠君が麗菜君を日記で殺す。
9月8日
麗菜君をひいたのは実はお父さんだった。誠君は知らずに、お父さんを日記で殺す。
「何やねんこれ!」
誠は気が気ではなかった。悔しさと同時に、今までに無い怒りが込み上げた。
……何これ?!俺は全部…全部操られてたってこと?俺が麗菜を殺したのも、千里ちゃんの仕業やったん?麗菜を車でひいたのがお父さんやってことも……全部千里ちゃんが仕組んだん?なんのために……こんなこと……
「あーあ。見られちゃった」
その声に、誠はサッと振り返った。そこには、千里が立っていた。
「日記帳忘れたから急いで学校に戻ってきたんだけど……遅かったか」
「千里ちゃん……何、この日記……」
「それが、私の日記。……どういう意味か、わかるでしょ?」
「お前……まさか……」
「……そうだよ」
千里は勝ち誇ったかのように、クスクスと笑った。
「お前……何の為にこんなことしたんや……全部、仕組んでたんか!」
誠は千里に向かって怒鳴った。
「だって……君が悪いんだよ……」
「え?」