絶対日記『REWRITE』
9月12日
誠が死ぬ。




「君にフラれた、丁度一年後だよ。私は、この日をずっと……ずっと待っていたの」

「……」

誠は、言葉がでなかった。

「明日、君は死んじゃうよ。最高のリアクション、ありがとう」

千里は満足げに言った。

「お前……いくらなんでも、やり過ぎちゃうか?フラれただけで、お父さんと麗菜まで巻き込むことないやろ!」

「君には絶望を味わってほしかったからね。君にとって大事な人の死は必要なの。それに麗菜君が何?君のお父さんが何?生きてても、どうせロクな人生送らないでしょ」

「お前……殺す!」

誠は千里に近付き、胸ぐらを思い切りつかんだ。

「それで……どうするの?私を殺しても、君死んじゃうよ?」

「くそっ……」

誠は手を緩めた。

「まぁ、よく考えて。あ、そうだ。君が死ぬまで、私の日記帳持ってていいよ。多分何しても無駄だけどね。頑張って抵抗して。フフフ……」

そう言うと、千里は教室から出ていった。誠は立ち尽くした。

……くそ!全部仕組まれてたなんて…全部あいつのせいやったなんて!

「……絶対負けへん!お父さんの……麗菜のためにも!あいつは気が狂ってる!」
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