絶対日記『REWRITE』
誠はコンロで日記帳を焼こうとした。だが、日記帳はこげ一つつかない。

「あかんか……何かいい方法はないんか……」

誠の目には、再び涙が浮かんだ。

「嫌や……嫌や!こんなんで終わりなんか…嫌や!麗菜とお父さんのカタキをとる!」

誠は日記帳を力いっぱい壁に叩きつけた。

「嫌や!嫌やぁ!」

何度も日記帳を力の限り叩きつけた。

「痛っ……」

机の角に腕をぶつけてしまった。

「うっ…うっ……」

誠は泣きながら日記帳を手から離した。

……わかってたよ…だいたい……今更何しても、日記帳に書いたことは確実に実行されることぐらい……

「やっぱ……もうあかんのかな……死ぬんかな……」

もう諦めようかと思った、そのときだった。

「……あ!」

……いい方法があった!これしか、ない……

誠は自分の日記をすぐに書いた。





9月12日。

誠は学校に着くと、千里を体育館に呼び出した。

「何?最後に決闘でもするの?昨日も言ったけど、私を殺しても無駄だよ?」

誠は千里に近づき、スッと日記帳を差し出した。

「これ、私の日記帳?」
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