絶対日記『REWRITE』
誠は笑顔でコクッと頷いた。

「何で笑ってるの?」

「日記帳、開けてみろ」

誠がそう言うと、千里は日記帳を開いた。

「……え?!どういうこと?!」




9月12日の日記が消えていた。


「どういうこと?!消せるはずないよ!」

千里は焦ってそう言う。

「こう言うことよ」

と、千里の後ろから声がした。千里は振り向くと、そこには麗菜が立っていた。

「麗菜君?!なんで?!」

「この日記帳、見てみぃ」

誠は千里に自分の日記帳を差し出した。千里は恐る恐る日記帳を開いた。




9月12日 予想日記
三日前に戻る。
麗菜は交通事故にあうが、奇跡的に傷一つ負わなかった。そして千里は、12日に誠が死ぬと書かなかった。




千里は唖然と口を開けた。

「こんなことが……できたの?」

「できたみたいやな。俺も、正直賭けやった。でも、書いたことができへんかったら夢を見て、それでやった事になるんやろ?それやったら、前の日のことも夢でできると思ったんや」

「そんな……」
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