イジワル同期の恋の手ほどき

シャワーから出てくると、テーブルの上に朝ご飯が並んでいた。
ベーコンエッグにグリーンサラダ、トーストにコーヒー、そしてリンゴがのったナチュラルヨーグルト。

「これ、宇佐原が作ったの?」

「そうだよ。お手本、見せようと思って?」

宇佐原の言っている意味がわからなくて、首をかしげていると、宇佐原がにやっと笑って続けた。

「朝ご飯の練習、今日から始めるんだろ? ここに泊まって」

「えっ……、あれはもういらないんじゃ?」

「そうそう、新しい課題、追加することにしたから」

「新しい課題?」

怪訝な表情になる。
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