性悪幼なじみの彼女
契約
一年と少し前のこと。

あたしと陽樹は幼なじみで家も隣だった。

中学の卒業式の後、陽樹と二人であたしの家にいた。


「お前、高校からオレの女な。」


「……………は?」


唐突に言われたことに、最初は意味がわからなかった。

てか、日本語大丈夫か?
ってくらい、頭に疑問符がいっぱい出てきた。


「だから、オレの彼女になれってことだよ。
お前、頭大丈夫か?」

カチン!
あ、今イラッときた。


「あんたに言われたかねぇよ!
なんで、あたしがあんたの彼女にならなきゃなんないわけ!?」


馬鹿にされたのがムカついて、つい怒鳴ってしまった。

あたし達は、いつもこんなんだ。
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