あの頃のままで
「遥…綺麗だ。」


「ありがとう。」



暫し、甘いムードが流れる。


うーん。お邪魔かな?


もうすぐ時間だし、戻るか。


「ラブラブ中、ごめんね。遥、私式場に行くね。」


「あっ、うん。ありがとう。」


「うん。本番、頑張って最高の笑顔見してね!先輩も、緊張して失敗しないでくださいね。」


「変な事を言うな!」


2人の元を後にして結婚式が行われるチャペルに行く。


もう、皆来てる頃だよね。


遥に会うために少し早く来ていたので、まだ皆には会えていない。


「あっ!美咲ー!こっちこっち!」


式場に入って辺りを見回していると、友達の加奈たちが手を振っている。


「ごめんね、ありがとう。」


慌てて、加奈たちの元に駆けつける。

そして、並んで座る。


「遥、どうだった?」


「あー、大丈夫っぽい。緊張も特にしてなかったよ。」


先ほどの様子を知らせる。


「あー、絶対先輩かっこいいよね…」


友達の1人がぽつりと言う。





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