滴る雫は甘くてほろ苦い媚薬
…全てを吹っ切るためにやってきたアメリカ。
知り合いなんて誰一人いないこの国で、
私は今日出会った男の子と繋がってる。
軽い女とか思われたかな。
元カレに未練がましくて、嫌な女とか思われたかな。
「ーーっぁ!」
激しく体を揺さぶられながら、
ただ、ただ、身を委ねて、
抑えきれない衝動の先にある快楽を求めた。
広い背中に腕を回して、今まで出したこともない声を出し、
痛いぐらいの刺激に必死に耐える。
意識すら飛びそうなほどハードなセックスは、
頭の中にあった後悔を全て消してくれた。
「な、おこさん…っ!」
細身のシルエットからは想像出来なかった彼の体は、
程よく筋肉がついて頼もしい体つきをしていた。