滴る雫は甘くてほろ苦い媚薬
別れてから早数ヶ月。
俊介とは仕事の話ぐらいしか会話をしなくなって、
同じ空間にいても目すら合わなくなった。
付き合ってるときはやたらと互いにチラチラ見てたり、
意味もなく話したり簡単なボディタッチがらあったのに。
今となっては普通の同僚仲間。
それ以上でもそれ以下でもないのだ。
「!」
その時、自分のパソコンに一通のメールが届いた。
もしや…と心当たりのある相手を見ると、
案の定相手は私を見てにひひと意地悪そうな笑みを浮かべている。
「もう…」
大体の内容がわかっているだけに正直乗る気じゃないが、
あとあとが面倒なので私は渋々メールを開けた。