千紫万紅~君と見たい景色~
「萩野、テストどうだった?」


「まあまあ。でも英語は他のより点数が低かった。」



2人はなでしこ園に行ってから、誘ったり誘われたりで毎日一緒に帰っている。



「英語苦手?」

「文法が特に。日本語と順番違うから迷う。」


「確かに。」

「木山は?」


「俺は結構出来てた。いつもは点が悪い地理で天気の問題が出たからさ。」



悠晴は大分緊張がとれたのか積極的に話し掛け、和咲も返事や相槌だけでなく質問したりして、会話が続く様になっていた。

この日は、今日返ってきた期末テストのことを話していた。



「天気、得意なの?」


「天気というか、天候?俺昔から空見るの好きでさ、星とか雲とか。で、どうして晴れるのかとか気になって調べ始めたのがきっかけ。」



「そうなんだ。私も調べるまではいかなかったけど、病院で景色が変わっていくのを見てた。飽きないからそれこそ一日中。」



「そうそう!ずっと見てられるんだよな。」



テストから空の話になって2人は共通の話題に気付き盛りあがる。
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