千紫万紅~君と見たい景色~
「見て見て、小夜姉!似合う?」


「ええ、とっても似合ってるわよ。」



クルリと一回転してはしゃぐ二葉に六香を着付けながら答える。



「うん、りっちゃんもこのサイズで大丈夫ね。」



「あれ?和咲姉は?」



七穂は、先に部屋を出たはずの和咲がいないので尋ねる。



「こっちには来てないけど。2人で部屋に居たんじゃないの?」


「私の終わったからこっち手伝うって言ってたんだけど。」



和咲の行方を小夜に聞くが分からず、トイレにでも行ったんだろうと自己解決。



「ねぇ七穂、藍達呼んできてくれない?浴衣干すから。」


「分かった。」



八雲と九雲のせいで汗だくな十環来の頼みで藍を探しに行く。
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