千紫万紅~君と見たい景色~
「あ、あれは俺の方こそ、萩野の気持ち考えずに言ってごめん。」


「ううん、木山は私のこと考えてくれたからだし。ほんとごめん。」



「いや、園までおしかけちゃったし…藍さんにまで…ごめん。」



「「…………。」」



「ふふっ、謝ってばっかり。」

「だな。」



終わりが見えない謝り合戦に思わず笑いがこぼれる。



「浴衣、園の皆にプレゼントしてもらったの。」


「よかったじゃん。やっぱり皆萩野とお祭り行きたかったんだよ。」



「あ…、そうじゃなくて……」



これで和咲にもお祭りを楽しんでもらえる、と喜ぶ悠晴だが、なにか違うらしい。
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