千紫万紅~君と見たい景色~
「雨島先生、蓮見先生!ちょっと来てくださーい!!」


「おっと、戻らなきゃな。じゃ存分に楽しめよ、お二人さん。」


「花火楽しんでね。」



スタッフに呼ばれて2人はテントに戻っていく。



「上手くいってるみたいですね。」


「ったく…オモチャとはいえ、指輪なんてまだ早ぇんだよ。」



何だかんだ言いながらも、生徒のことは何でも気になる2人であった。



『ただ今より花火の打ち上げを開始いたします。夜空に咲く色とりどりの花をご堪能ください。』



時計の針が9を指し、アナウンスが流れる。
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