千紫万紅~君と見たい景色~
「高校生活以上のことを、これ以上のことを望んだらいけない。だって生きてることは幸せなこと。私にとっては特に。」



些細な事でも、大掛かりな準備が必要になってしまう。

そんな迷惑をかけるぐらいなら。
苦労をさせるぐらいなら。


特別なことなんてなくていい。今のままでいいと。



「でも違ってた。それは生きてるんじゃなくて生かされてる、周りに支えられてただ生かされてるだけなんだって。」



思い込もうとしていた幸せは、本来の意味から外れたものになっていた。
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