千紫万紅~君と見たい景色~
「でも、気付けた。藍姉達にも本音言えた。木山のおかげだよ。ありがと。」


「萩野…」



そう言って悠晴を見る和咲は、肩の荷が下りたような表情だ。



「俺はただ知って欲しかったから。だけど、そう思ってくれてるならすっげぇ嬉しい。」



好きな子の為に何か出来たことが。



「それでね、前に言ってたプラネタリウム…行ってみたい。」


「え?」


「星、ベガとアルタイルを見たいなって。木山と見たいなって。」



一回断っといてあれだけど…、と和咲は言う。
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