ごめんなさい、さようなら…『ありがとう』

32冊目と書かれたノートがあった


『7/3 今日は、友達にひやかされた。さすがに捺美に悪いと思った。…』


『7/20 今日は、桜木に告られた。とりあえず、付き合うことにした。…』

拓也が死んだ日7月23日

『7/23 桜木と付き合って気づいたことがある。俺が本当に好きなのは、桜木じゃなくて、《捺美》だと。…なんだか誰かが泣いているみたいだ。いってみよう。』


つまり泣いていたのは、あたしだった
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