エンドレス・ストーリー2
桐花ちゃんが指を指した所は、



桐生院の森林でも、一番樹林だった。




太い木の千年以上ある木らしい。





桐花<下よ―――――――――!>





桐花ちゃんは呟いた。






その樹林の下には、





一人の男の子が倒れていた。





健斗<男の子―――――――――――――――?>



僕と桐花ちゃんは近づく。




木の下に倒れていたのは―――――――――





あまりにも、美しい少年だった。




鮮やかな茶色の髪に、倒れていてもわかる。




この少年はとんでもないぐらいの少年だった。





だが――――――





少年は緑を基調とした服を、真っ赤に染めていた。





コホッ。





少年は血を吐き出す





少年は身体に、新たな血が染まる。




桐花<息は――――――あるわ>
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