エンドレス・ストーリー2
僕は少年を見た。



傷は癒えてる――――――?



その時だった。




一陣の風が吹いたのは、






健斗<―――――――――――――――>






少年は、風に当たり、無表情をやめて少し微笑んだ。




それは、この世のものとは思えないほど綺麗だった。






健斗<君――――――>





<―――――――――――――――!>





少年は激しい表情に変わった。






健斗<ねぇ、君>






<――――――――――――>






健斗<君!>





<―――!―――――――――>






駄目だ。




僕は思った。







健斗は―――奴を追いに行ったみたいねぇ、。




あたし―――綾瀬桐花はそこにいた。




そこは森林。



健斗とあたしが奴に出会った。





不自然だった。




森林は血だらけだったのに、




いつの間にか、血が消えていた。





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