エンドレス・ストーリー2


健斗<誰?>



健斗はそこにいた人物に言った。




<え?>



振り向いたのは、一人の少女だった。



長い黒髪に桜の着物を纏う少女。





<ごめんなさい、ぼんやりして>





少女は礼儀正しく言った。




斗真<僕らも失礼でした>





<よかった>





少女は蕾のような笑顔を見せた。





エリ<わたしは高見エリ!>





<エリさん―――?>





リン<わたしは桐生鈴花です>





<桐生鈴花?>




少女は固まった。





麗<大丈夫ですか?>





<あなたたちは、物語の紡ぎ手。水沢海の仲間?>




玲<そうなります>





<よかった >





少女は言った。




<あの人たちが玉藻の前を――――――>





桐花<あなたは誰?>





<私はサヤ>




少女は言った。





リン<サヤさん?>





サヤ<サヤでいいよ>




リン<じゃあ、サヤちゃん>




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