花と緋色
「お空はこんなに晴れているのに。」
「生憎だね。御前が行けばいい。」
「クララと行きたいの!」
「頑固者はどう言おうと動かないよ。」
クラウジアは意地悪な口調で言った。
「いじわる!」
「そうさ。今更だろう。」
「……うー」
シエリアはそう言うと、微笑花に寄りかかった。
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