【完】いつまでも。【短】
「ここに、ボール飛んで来ませんでした?」

「えーっと、これですか?」

少し薄汚れた野球用のボールを持っていた少女。

まさにそれである。
この汚れ具合。
ボールに記された中学の名前。

「それです!」

「一瞬、天使の贈り物かと思っちゃいましたよー!」

ほんわかとした雰囲気を放ちながら金色の髪を揺らしていった彼女。
< 8 / 14 >

この作品をシェア

pagetop