もしも…
その日の夕方

そろそろホテルについた頃じゃないかと言う時間になっても直人からの連絡はなく…


私がそわそわしてるから

お母さんが

『少し落ち着きなさい!!
おふろ入ったら!?』

っていわれおふろに入った


おふろから上がり
髪を乾かしていたら

お母さんが階段をかけ上って来て

私の部屋を勢いよくあけて
『結愛!!直くんが…事故にあったんだって!!すぐ行くから支度して!』

私は慌ててジャバーをはおりかけ降りた…

そして車に乗って…

片道三時間の直人の運ばれた病院に向かった…

直人が事故なんて…

聞いたときは、考える余裕もなくて…

今になって怖くなった…

直人がいないと私は生きれない…

直人の
顔も

声も

心も

仕草も

匂いでさえ

大好きで愛しいのに



12年間忘れることもできなかったのに…

直人が生きていてくれるだけでいいと願った!!

お母さんにとっても息子のような直人!
車内は無言だったお互いに

話す余裕なんてなかったんだ…

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