もしも…
そう聞いた俺に
『直は30才って忘れてないんだ…
タイムスリップしたことも…

未来で後悔したからだよ…
もう一度二人で戻ってやり直しててたの…でも、直のなかに私は居ないんだよね…進学も私のせいだよ…私が直人とずっと一緒がいいって望んだから…直人が叶えてくれようとしたんだ…
ごめんね…こんなことになるなら別々の未来でよかったね…私のこと覚えていてくれるだけでいいのに…何もなくなっちゃった』

結愛が泣きながら笑った…

穏やかだった…

泣いておるのに…

そして
そのまま
『あはは…なに泣いてんだろ…
疲れたでしょ!?またね』

って寂しそうな顔を一瞬したけど、すごく柔らかく微笑んで病室を出ていた…
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