赤い流れ星
side シュウ
*
「じゃあ、気を付けてな!」
「うん。行って来るね!」
昨夜はどうなることかと思ったけど、今日のひかりはいつも通りに戻っていたからほっとした。
バスに乗り込んだひかりを見送り、俺は家に戻った。
和彦さんは、結局、昨夜は戻らなかった。
ここのところ、俺についてあれこれ調べてるらしかったが、どんなに調べてもこの世に俺に関する情報はみつからない。
和彦さんにそのことを理解してもらえたら、俺としてもありがたいから、好きなだけ調べて下さいと言っておいた。
それは良いとしても、問題はひかりのことだ。
まさかあんなことで、あれほど大きな反応を見せるとは考えてもみなかった。
でも…ちょっと刺激は大きかったかもしれないけど、俺達の関係は少し進展したんだから、まぁ、良かったとするか。
(でも、これから先はもっと長い時間がかかりそうだな…)
俺は、家に戻る道すがら、そんなことを考えては一人失笑した。
*
「ただいま!」
夕方になり、家の前で車のドアが閉まる音がして、それからすぐに和彦さんの声が聞こえた。
「お帰りなさい。」
「はい、これ。」
和彦さんは俺に大きな紙袋を差し出した。
「なんですか、これ?」
「たいしたもんじゃないけど、衣類とかちょっとしたもんだ。」
「あ…ありがとうございます。」
旅行の間にも下着やちょっとしたものを買ってもらったのに、またなにかもらってしまった。
ありがたいけど、少し気がひけてしまう。
「美幸はまだバイトなんだな。
……俺がいない間、美幸におかしなことしなかっただろうな。」
「……それが…実は……」
「な、なんだと!や、やったのか!?」
和彦さんの表情が一瞬にして険しいものに変わった。
「じゃあ、気を付けてな!」
「うん。行って来るね!」
昨夜はどうなることかと思ったけど、今日のひかりはいつも通りに戻っていたからほっとした。
バスに乗り込んだひかりを見送り、俺は家に戻った。
和彦さんは、結局、昨夜は戻らなかった。
ここのところ、俺についてあれこれ調べてるらしかったが、どんなに調べてもこの世に俺に関する情報はみつからない。
和彦さんにそのことを理解してもらえたら、俺としてもありがたいから、好きなだけ調べて下さいと言っておいた。
それは良いとしても、問題はひかりのことだ。
まさかあんなことで、あれほど大きな反応を見せるとは考えてもみなかった。
でも…ちょっと刺激は大きかったかもしれないけど、俺達の関係は少し進展したんだから、まぁ、良かったとするか。
(でも、これから先はもっと長い時間がかかりそうだな…)
俺は、家に戻る道すがら、そんなことを考えては一人失笑した。
*
「ただいま!」
夕方になり、家の前で車のドアが閉まる音がして、それからすぐに和彦さんの声が聞こえた。
「お帰りなさい。」
「はい、これ。」
和彦さんは俺に大きな紙袋を差し出した。
「なんですか、これ?」
「たいしたもんじゃないけど、衣類とかちょっとしたもんだ。」
「あ…ありがとうございます。」
旅行の間にも下着やちょっとしたものを買ってもらったのに、またなにかもらってしまった。
ありがたいけど、少し気がひけてしまう。
「美幸はまだバイトなんだな。
……俺がいない間、美幸におかしなことしなかっただろうな。」
「……それが…実は……」
「な、なんだと!や、やったのか!?」
和彦さんの表情が一瞬にして険しいものに変わった。