赤い流れ星
シュウは、隣の部屋でせっせと雑巾がけをしてた。
私は、さっきのことが恥ずかしくて、黙ってちょっと離れた畳を拭いた。
「あぁっ、もうっ!」
しばらくすると、シュウが怖い顔をして私の傍にやって来た。
えっ?一体、何?
ただ、畳を拭いてるだけなのに…
やって来たシュウは、怒りの意味がわからずにどぎまぎしてる私の手に自分の手を乗せた。
「良いか、畳っていうのは目に沿って拭くんだ。
ほら、こう拭くのと、こうじゃ動き方が違うだろ?
こうする方が滑らかだろ?
それに、目に逆らって拭いたら、汚れが取れないじゃないか。」
シュウは、重ねた手を動かしながら掃除の仕方を教えてくれた。
そんな間近に来られたら、どきどきしてしまうじゃない!
私は、心の中の動揺を悟られまいと、黙ってただ何度も頷きながら、されるがままになっていた。
「それと、雑巾はもう少し硬く絞るように!」
「……はい。」
私は言われた通りに雑巾を絞り、今、教わった通りに畳を拭いた。
そういえば、「畳の目」って言葉は聞いたことがある。
でも、何かをこぼした時くらいしか畳を拭いたりなんかしないから、それが何のことかははっきりわかっていなかった。
普段だったら、こんなこと言われただけできっと頭に来るだろうに、なぜかそんな気分にはならず、シュウってなんでも知ってるんだなぁと妙に感心してしまってた。
んん~…結局、これも、シュウがかっこいいせいなのかな?
考えてみれば、ちょっと前まで、オリキャラが現実の世界に現れること自体、ありえないって否定していたはずなのに、今の私はなんでこんなにすんなりと受け入れているんだろう?
でも…どう考えても、他に思い当たることはないし、私はあんまり興味はないけど、世の中には超常現象っていう化学では解明されてない不思議なことも山ほどある。
まぁ、幽霊は私もいるような気はするんだ。
前世とか宇宙人とか言われるとよくわからなくなって来るけど、不思議なことがいっぱいあるってことはとりあえずわかってる。
だから……きっと、こんなこともないとは言えないんだ…
かなり無理やりな考えだけど、他にこれといって理由らしきものを考えつくまでは、私はそう思う事に決めた。
私は、さっきのことが恥ずかしくて、黙ってちょっと離れた畳を拭いた。
「あぁっ、もうっ!」
しばらくすると、シュウが怖い顔をして私の傍にやって来た。
えっ?一体、何?
ただ、畳を拭いてるだけなのに…
やって来たシュウは、怒りの意味がわからずにどぎまぎしてる私の手に自分の手を乗せた。
「良いか、畳っていうのは目に沿って拭くんだ。
ほら、こう拭くのと、こうじゃ動き方が違うだろ?
こうする方が滑らかだろ?
それに、目に逆らって拭いたら、汚れが取れないじゃないか。」
シュウは、重ねた手を動かしながら掃除の仕方を教えてくれた。
そんな間近に来られたら、どきどきしてしまうじゃない!
私は、心の中の動揺を悟られまいと、黙ってただ何度も頷きながら、されるがままになっていた。
「それと、雑巾はもう少し硬く絞るように!」
「……はい。」
私は言われた通りに雑巾を絞り、今、教わった通りに畳を拭いた。
そういえば、「畳の目」って言葉は聞いたことがある。
でも、何かをこぼした時くらいしか畳を拭いたりなんかしないから、それが何のことかははっきりわかっていなかった。
普段だったら、こんなこと言われただけできっと頭に来るだろうに、なぜかそんな気分にはならず、シュウってなんでも知ってるんだなぁと妙に感心してしまってた。
んん~…結局、これも、シュウがかっこいいせいなのかな?
考えてみれば、ちょっと前まで、オリキャラが現実の世界に現れること自体、ありえないって否定していたはずなのに、今の私はなんでこんなにすんなりと受け入れているんだろう?
でも…どう考えても、他に思い当たることはないし、私はあんまり興味はないけど、世の中には超常現象っていう化学では解明されてない不思議なことも山ほどある。
まぁ、幽霊は私もいるような気はするんだ。
前世とか宇宙人とか言われるとよくわからなくなって来るけど、不思議なことがいっぱいあるってことはとりあえずわかってる。
だから……きっと、こんなこともないとは言えないんだ…
かなり無理やりな考えだけど、他にこれといって理由らしきものを考えつくまでは、私はそう思う事に決めた。