赤い流れ星
(……なんてこった…)



ゴミだけで大きなゴミ袋に二袋分あった。
我ながら呆れた。
駄目過ぎる…あまりにも駄目過ぎる!
部屋の中がこれほどゴミに占領されてたのかと思うと、脱力した。
それを片付けても、まだ掃除機をかけないと小さなゴミやほこりは一杯あるし、畳にはコーラをこぼした染みがあるし、布団は微妙に臭ってる気がするし……
もう~~!
何なんですか、これは~~!



シュウが怒るのも当然だ…
私は汗だくになって掃除機をかけ、布団を干して畳を拭いた。
大雑把な作業ではあったけど、それでもかなり綺麗になった。
かなりどころか、まるで別部屋(?)のようにすっきりとした。
不思議なもので、綺麗になるとやっぱりどこか気分が良い。
やったっていう達成感に加えて爽快感のようなものが感じられ、私はなんとも言えない良い気分に浸り、疲れも全然感じなかった。



探してたジャージも無事に見つかった。
私の服や漫画の下敷きになってよれよれになってたから、他のものとまとめて洗濯機に放りこんだ。
あぁ、これからは、ジャージも何日も着たままってわけにはいかないな。
パジャマも一応持って来てたから、寝る時はちゃんとそれに着替えようと思った。
とにかく、考えれば考える程、用事は尽きなくて、私はいまだかつてないくらいに動き続けていた。
あ、今日は昼寝もしてない!

気が付くと、空は薄暗くなり始めていて……



町からは3時発のバスがあるから、シュウももうそろそろ帰って来ても良い筈なのに、またどこかで寄り道?
寄り道たって、このあたりにそんな楽しい所なんてないけど……
それとも、まさか乗り遅れた!?
そういえば、私、バスの本数が少ないことを言ってなかったかもしれない…
3時を過ぎたら7時のが最終なのに…
あ…私…携帯やここの番号もシュウに伝えてなかった。
今頃そんなことに気付くなんて私ってなんて馬鹿なんだろう…
でも、今更そんなことを悔やんでもどうにもならない。
とにかく、今は待つしかないんだ。
私は不安な気持ちを抱えながら、シュウが帰って来てないかを見に玄関に走った。
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