赤い流れ星
抑え切れない感情が涙となって溢れ出て来て止まらなかった……
しばらくしてから、ほんの少し冷静さが戻り、こんな所で泣いててもどうにもならないことに私は気付いた。
でも…だったらこんな時、どうすれば良い?
周りには誰もいないし、こんな所には電話さえ…
(あ……)
私はシュウの携帯電話を持ってることに気が付いた。
でも、そのことと同時に、私が出掛けにシュウにきつく言い聞かせたことも思い出した。
「もし、家や携帯に電話がかかって来ても絶対に出ちゃ駄目だよ!
男の人が出たりしたら、心配されるから…
絶対だよ!」
電話があるとすれば、父さんか母さんくらいのものだから、昼間は寝てたとかなんとか言って後でかけなおせば済む。
だから、シュウには絶対に電話に出ないように釘を刺しておいた。
まさか、こんなことになるなんて考えてなかったし…
どうしよう…
こんな時は警察にかければなんとかしてもらえるんだろうか?
でも、そしたら、実家に連絡されたりなんだかんだと話が大きくなって、シュウのこともバレるかもしれない…
そしたら、戸籍のないシュウは不審人物ってことできっと調べられるから……
だめだ…!
警察とか、話が大きくなる事は絶対にだめ!
でも……このまま、帰り道がわからなくて、夜、野犬やらおかしな人に出会って殺されるようなことになったら……
私はまたありもしない不安を自ら作り出し、恐怖で泣き出してしまった。
だめ…泣いてちゃだめ…
自分でなんとかしなきゃ……
そう思うのに、涙が止まらない…その場から立ち上がることさえ出来ない……
私は、他に思いつくこともなく、シュウの携帯を取り出して、自分の携帯にかけた。
もちろん、誰も出ない。
そんなこと、最初からわかってた。
絶対に出るな!ってきつく言ったのは、私だもの。
でも、今、頼りなのはこの電話だけ。
誰も出ないってことは、助けになる人は誰もいないってことで……
それは、私に絶望に近い気持ちを感じさせてくれた。
ますます、涙は溢れ出し…
私は、やけになって、何度もリダイヤルボタンを押した。
馬鹿みたいだけど、呼び出し音が鳴っている間は、シュウと繋がってる…それだけを心の支えに……
(……あ)
聞き間違いかもしれないけど…今、なんだか繋がった気がして、私は必死になって声を上げた。
しばらくしてから、ほんの少し冷静さが戻り、こんな所で泣いててもどうにもならないことに私は気付いた。
でも…だったらこんな時、どうすれば良い?
周りには誰もいないし、こんな所には電話さえ…
(あ……)
私はシュウの携帯電話を持ってることに気が付いた。
でも、そのことと同時に、私が出掛けにシュウにきつく言い聞かせたことも思い出した。
「もし、家や携帯に電話がかかって来ても絶対に出ちゃ駄目だよ!
男の人が出たりしたら、心配されるから…
絶対だよ!」
電話があるとすれば、父さんか母さんくらいのものだから、昼間は寝てたとかなんとか言って後でかけなおせば済む。
だから、シュウには絶対に電話に出ないように釘を刺しておいた。
まさか、こんなことになるなんて考えてなかったし…
どうしよう…
こんな時は警察にかければなんとかしてもらえるんだろうか?
でも、そしたら、実家に連絡されたりなんだかんだと話が大きくなって、シュウのこともバレるかもしれない…
そしたら、戸籍のないシュウは不審人物ってことできっと調べられるから……
だめだ…!
警察とか、話が大きくなる事は絶対にだめ!
でも……このまま、帰り道がわからなくて、夜、野犬やらおかしな人に出会って殺されるようなことになったら……
私はまたありもしない不安を自ら作り出し、恐怖で泣き出してしまった。
だめ…泣いてちゃだめ…
自分でなんとかしなきゃ……
そう思うのに、涙が止まらない…その場から立ち上がることさえ出来ない……
私は、他に思いつくこともなく、シュウの携帯を取り出して、自分の携帯にかけた。
もちろん、誰も出ない。
そんなこと、最初からわかってた。
絶対に出るな!ってきつく言ったのは、私だもの。
でも、今、頼りなのはこの電話だけ。
誰も出ないってことは、助けになる人は誰もいないってことで……
それは、私に絶望に近い気持ちを感じさせてくれた。
ますます、涙は溢れ出し…
私は、やけになって、何度もリダイヤルボタンを押した。
馬鹿みたいだけど、呼び出し音が鳴っている間は、シュウと繋がってる…それだけを心の支えに……
(……あ)
聞き間違いかもしれないけど…今、なんだか繋がった気がして、私は必死になって声を上げた。