君さえいれば
あの日、進めるはずだった2人の関係。ようやく、6年経って進められる。



もう、いいよね。あんなに濃い3年間を過ごしてきたんだ。恋人をすっ飛ばして結婚でもきっと幸せになれる。




でも会えなかった、もう会えないと思った隼汰に優しい親友の律夏が会わせてくれた。



それだけで十分、幸せだったのに気持ちを伝えあって心を通わせてもうこれ以上ないって程の幸せをもらったのにまだ幸せになっていいの?





「美月、余計なこと考えんな。もう苦しんだだろ?俺や近藤に嘘を吐いてあの女のことも多言しなかった。俺だって近藤から聞いて色々調べたんだ。そしたら美月が近藤を庇って突き落とされたのを見てたやつがいた。近藤もそれは知らないんだろ?本当、全部一人で抱えやがって。もうこれ以上一人で背負うな。これからは何があっても俺を頼れよ」
< 101 / 104 >

この作品をシェア

pagetop