君さえいれば

〜two〜

あの日から遠野とあたしの距離はグンと近づいた。付き合ってるんじゃないかって言われるくらい。



「またお前らジャれてんのかよ、ラブラブ見せつけんのも大概にしろよな」




あたしが食べようとしたおかし奪い取る遠野。


食べようとしたのに何するんだって思うのに口を膨らませて睨みつけるとチラチラ見せる袖口。




また意地悪そうに笑ってて悔しいから舌を出してやった。席が離れても遠野はあたしに絡んでくる。だからそんな風に言われるのかな。





「そんな僻むなよ。可愛い小学生の相手も楽じゃねえよ」
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