君さえいれば
高校に入ってからもそれは変わらなくてブチには1番遠野の話をしていたかもしれないな。




初対面は最悪だったのにいつの間にかいなくちゃいけない存在が同じだったんだよね。




そんな絶対的に信頼していて大切でそこに当たり前に存在しているブチが・・・死んだ。


お母さんからの電話を切って放心状態のあたしに1番に気づいてくれたのは薪割りから戻ってきた遠野だった。




「どうした?」




「・・・ブチが、ブチが・・・ブチが死んじゃった」




遠野の両腕を力強く握って大粒の涙を零す。
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