君さえいれば
律夏とは2年のクラス替えで一緒になった。2年は修学旅行があるからなんとしても遠野と同じクラスになりたかった。




神様はあたしに味方してくれたんだ。



そう、遠野とまた同じクラス。そして、また同じ出席番号。




「はあ、また小学生と同じクラスで同じ出席番号か」




「そうだよー。残念でした。だってこれがあるからね。離れられない運命なんだよーだ」




同じクラスになれたことが嬉しくてまた隣なのが嬉しくてブレザーの袖ボタンを向けると遠野はくしゃくしゃとあたしの頭を撫でた。
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