君さえいれば
でも、昔から本も好きで視線を感じるたびに律夏に話しかけようか迷っていた。



でも、少しだけほんの少しだけ今、愛読しているマンガの状況と似ていることが気になった。




「何読んでんだよ?あーっ小学生は少女マンガ好きだよな。でこれはどんな内容なわけ?」




あまりにも好きすぎて最近は学校にまで持ち込んで読んでいる愛読書を横から遠野にヒョイと取られた。



くぅーっ!一番いいとこだったのに。




「友達と好きな人が一緒で悩んじゃうってお話」




「なんだそれ。それでその友達に遠慮してそいつは好きな人を諦めんの?」
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