君さえいれば
あたしの手、そしてこの気持ち悪い男の手の上に重ねられたもう一つの手。




「いてえ、何すんだよ!」




「俺の可愛い小学生に手出さないでくれる?真っ赤になってんだけど」




「な、なんだよ。僕はただ・・・タイプだから・・・」




「聞こえなかったのか?俺のに手だすなって言ってんだけど!!」




グッとその男の手を掴む遠野。そしてそのままあたしの手から引き離してくれた。



その反動で尻餅を付いて最後はママーっなんて言って去って行った。
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