君さえいれば

〜seven〜

あたしたちの修学旅行は冬のスキーだった。でも、あたしは当日高熱が出てスキーどころじゃなかった。



それでも修学旅行を欠席なんてしたくなかったし、遠野や律夏と修学旅行楽しみたかったから。




でも、やっぱり無理はダメだね。なんとか道中では我慢したけど着いた瞬間、眩暈がして倒れそうになったとこを遠野が抱きとめてくれた。




「お前、なんだよ?これ。かなり熱いけど」




「えへへ。ちょっと熱っぽいんだ」




「バカ!!何で言わねえんだ?宿舎戻ってろ」




「嫌だよ、あたしもみんなとスキー楽しみたいもん」




「できるわけねえだろ。安静にしてろ」
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