君さえいれば
「もうっ。私が美月の役に立ちたかったのに、なんで・・・そんな優しいこと言うの?美月のバカ」




「今だから、律夏のことしか考えずに向き合えると思ったからだよ。律夏話してくれる?」




律夏は涙ながらに話してくれた。やっぱりボスは遠野のことが好きだったあの女。



写真を見ながら遠野にあたしを罵ったあの女。





「私と彼女は同じ中学で唯一私が会話できるのがあの子だけだったの。だから嫌われたくなくていつも逆らえなかった。ごめん、ごめんね美月」
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