君さえいれば
「あっ、明日着るドレス出しておかなきゃ」
書き上げたスピーチを封筒に入れてクローゼットに手を掛ける。ふと目に止まったのは白いマフラー。
「じゃ、行ってくるから。あっ、お前風邪引くなよ」
あたしは推薦で短大が決まったから後はひたすら遠野の応援をするだけだった。遠野が東京に行く日もしっかりと見送りに行ったんだよね。
「ちょ、ちょっと遠野、マフラー外したら風邪引くよ」
「俺は大丈夫。お前が引くとまた修学旅行のときみたいに駄々捏ねるだろ?それにそれは預けてくよ」
「バカ遠野。風邪引いても知らないから」
書き上げたスピーチを封筒に入れてクローゼットに手を掛ける。ふと目に止まったのは白いマフラー。
「じゃ、行ってくるから。あっ、お前風邪引くなよ」
あたしは推薦で短大が決まったから後はひたすら遠野の応援をするだけだった。遠野が東京に行く日もしっかりと見送りに行ったんだよね。
「ちょ、ちょっと遠野、マフラー外したら風邪引くよ」
「俺は大丈夫。お前が引くとまた修学旅行のときみたいに駄々捏ねるだろ?それにそれは預けてくよ」
「バカ遠野。風邪引いても知らないから」